点と点と点と

February 12th, 2010  |  Published in Daily

いろんなことが重なって、もう20年も前のことが今に繋がったりする。
ある日ロシアの話をした その翌日、新聞の図書広告にロシア雑貨の本が掲載されていた。かわいい本だったのでAmazonで検索してみたところ、いくつか表示されたレコメンド本の中にちょっと懐かしい作者の名前をみつけた。

彼女がその後エッセイを書いたりテレビに出たりしているのは知っていたのだけれど、どういうわけか彼女の本を読んでみようとは思ったことがなかった。もともとエッセイが苦手で、どんなに好きな作家の本でも、エッセイは読む気にならないという弱点が私にはあるのだな。まぁ、とにかく読んだことがなかった、と。
Amazonに投稿されたユーザーレビューが軒並好意的な内容だったことに軽くカンドーして、次の日に本屋さんに足を運んだのでした。

彼女は、私のロシア語の先生だった。ちょっとエキゾチックな顔だちな上に、化粧の濃いオンナだなぁと思っていたのだが(笑)、晩年はスッピンなんじゃないかと思うほど素っ気ない化粧でテレビに出ていたのを見て驚いた。
そんなわけで、英語が嫌いすぎてロシア語を履修していたわけだが、今となってはキリル文字が読めるだけという体たらくの私。全然いい生徒じゃなくてごめんよ、先生。
ゴルバチョフの同時通訳をしていたのは、まさに私が彼女の授業を受けていた頃で、テレビで中継を見ながら「日本語へたな通訳だなぁ」と思ったりしてごめんなさい。(見ている間にテロップが出て「あ、先生じゃん」と途中で気がついたのであった)

エッセイを読んで、彼女がどういう経緯でロシア語を学ぶことになったのかを初めて知った。56歳という若さで急逝されるまでの、決して平坦ではなかったであろう人生に素直に敬服する。

そのエッセイには、直接的にあるいは間接的にロシアへの愛(憎)が山盛りに盛られているのだが、彼女が共産党員だということを差し引いても、じゃあなんでその暖かくて親切なロシア人が、地球のヒールのようなイメージをもたれてしまったのだろうと不思議に思う。
ワタクシとて、ロシア語を習っていたぐらいだから多少なりとも興味があるわけだが、今も昔も近くて遠い国だと心のどこかで思っている。

でだな。突然ハナシが飛ぶようだけれども。実際飛ぶんだけど。それって、結局アメリカが我々属国に植え付けたイメージなんじゃなかろうかと。
「マニフェスト」に従うがあまり揺れ動く米軍基地移転問題がございますが、「そんなにガタガタいうなら、東京に移転すりゃいいじゃねーか」と常々思っているのだが。東京がダメで、沖縄ならいいという意味がわからない。
最近、散歩をしていて気がついたのだけれど、うちから徒歩圏内にもアメリカは存在している。「たぶん」日本の国土だと思われるのだが、私が日本人として立ち入ることができない場所だ。私が住む神奈川県にはほかにも、横須賀や厚木にそういう場所がある。
それが突然身近に感じられて、わしゃなんて国に住んでるんだろうと我に返ったのだなぁ。この国、まだ米国の占領下にあるんじゃん。ほんと普通に。

そう思うと、まことしやかに語られている日本の構造が、ただいたずらに流布している虚構というわけではなさそうだということがわかってくる。「親方日の丸」の親方は、これまで第一党だった自民党 ではなくて、その後ろの星条旗というヤツだ。反米に向かう政治家はことごとく潰されるのがこの国の常だが、それが最近あからさますぎて情けなくなる。
誰が情けないって、そんな茶番を見せられる国民だ。バカにされるにもほどがある。
すでに過ぎたことのようになっているが、反米政策ともとれるマニフェストをかかげる民主党 潰しは、小沢が晒し首だ。対 検察 < 自民党 < 米国。←あ、このピラミッドの下にマスコミがぶら下がる。小沢が不起訴ということになったのと時同じくして、亀井静香のゆうちょ銀行の資金運用を米国債になんて発言が飛び出したりする。
この国どーなってんの? 自分の国ながら恐ろしいんですけど。

もうね、ずいぶん長くこの国で生きてきてしまったわけですが、いままでの固定観念は捨てるわ。たぶんそうとうコントロールされた情報がインプットされているはずだけど、これからは自分で見たもの、聞いたもの、それで感じたことだけでいいだろ。
その数がどんなに少なくても、まぁそれが自分の容量なんだろう。それでいいじゃん。
ほかの誰かが描いた地図じゃなくて、自分で地図を作ればいい。って、なんかあれだな。尾崎豊じゃないんだからね。

- – - – -

追記:日米安保の庶民的視点(?)のご意見がこちらにありました。興味があれば。
そーだよね。気づいてないわけではないんだよね。この国のひとたち。知ってるから知らない振りをしてきた ——でも、安保闘争をしてきた世代が、その後の世代にそれを伝えているかというと、完全に怠っていると思う。

- – - – -